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バルタン星人その後

昔のHPに「バルタン星人とミャンマー人」というブログを書いたことがある。

 

http://www.ex-brain.jp/wadai/archives/cat_63.php

 

バルタン星人たちは、少し入れ替わりがあり、初期のチャーターメンバーは4人のうち二人が退職していった。

残りの二人は今も健在である。

当社の子会社UPMMの立ち上げを命じた女性は、今やGM(General Manager):支配人として会社のすべてを切り盛りしている。

顧問先はいっときかなり多くなったが、例の軍事クーデターのせいで撤退する動きが増え、少し業績は落ちた。

しかし、バルタン星人たちは忠実であり、その仕事ぶりは的確無比である。

社員も増え、8月には私の出張に合わせてミャンマーからバンコクに3人来てくれて、バンコクでミーティングをした。

うれしそうな彼女たちに、私はプリンセス・ハップンツェルという濃厚なチョコレートのデザートをふるまった。

食事もたらふく食べた後だったが、デザートは別腹。かなり大皿のデザートだったが、全員きちんとたいらげた。

 

私はミャンマー人たちが好きだ。贅沢はせず、質実剛健で、いつもしっかりと胸を張り、誇り高い。

バンコクでは普通の格好をしていたが、ヤンゴンではベトナムでいうアオザイのような原色の美しい民族衣装をびしっと着ている。

忠義心は人一倍で、こんな田舎のくそおやじである私を神様のように扱ってくれる。

賞与や給料を上げてやっても、自分たちで話し合って給料を下げて支払っている。

何で黒字になったのか私はわからなかったのだが、実は自分たちの身を削っていた。

その結果たまったお金を8月にはキャッシュで私に返してくれた。

血と汗と涙がにじむこのお金を大切に使わなければならないと思わせられた。

一週間に一度は報告書を書いてきて、私に何をしたか、どんなことがあったかを説明してくれる。

現金と売掛金の状況を遠隔地の私に報告してくれるが、現金出納帳のずれがほぼない。これは日本でもなかなか難しいところだ。

 

一緒に仕事をしていて、これだけ信頼感のあることがあったか。日本にも匹敵するこの人的環境こそミャンマーの魅力なのではないだろうか。中国人はあざとい人が多いし、タイ人はお花畑系が多い。日本人は海外で出会うと逆に恐ろしいタイプが多い。

何という安心感だろう。もう10年になるが、一度たりとへんな問題が起きたことはないのである。

 

ミャンマーの人材を日本に連れてきて教育し、就職させるという新しいビジネスをやりたいという。

私は一も二もなく賛成した。

提携先の日本語学校がいくつかラインナップされているので、そろそろ営業に行かなければならないようだ。