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ECサイトビジネスで直面する課題

11月半ばに、この崎山会計アミーゴスの会員募集を開始して以来、すでに70件くらいの問い合わせをいただいている。

 

私は普通にベテランの税理士だし、守備範囲が極めて広いという特徴がある。安い料金であるとはいえ、他人に興味を持っていただくのはありがたいことである。

 

しかし、問い合わせがあるうち、70%はECサイトの運営者、残り15%はエステ美容マッサージ脱毛ダイエットなどの分野であるというのはちょっと面白いデータである。サブカルチャーの世界の方、イベント関連の方などが次に続き、建設業や、製造業などの伝統的な分野がほんの少しある。

 

ECサイトに関しては、私自身が以前、アマゾンアメリカに出店し、輸出をやっていた経験があることから内容やリスクなどについてはよく理解している。消費税の還付をもらいたいということで始める人が多いと思われるが、スクールでどこまで教えてくれるのか、少し心配になった。仕入と売上をきちんと紐づけ、在庫管理をしつつ、輸出に関しては、輸出許可証という書類を完備しなければ消費税の還付を受けることができない。ボリュームも多くて、税理士さんに帳簿作成を頼めば月額が結構高額になりがちだ。薄利多売の利益だとすると、勝算があるのかどうか怪しい場合がある。国際輸送の過程で商品ロス、破損などが発生した場合には、手痛い損害を被ることになる。

 

皆さん、帳簿は自分でつけなさい。

商売の構造を自分の頭に叩き込むのです。

勉強が嫌いでもこれだけはやらなければ、むざむざ武器も持たずに戦場に行くのに近い。

槍衾になりたいか。死地に赴くのか。

しっかりと「自分のことを理解する」ことが百戦危うからずということになると知ってほしい。