①注文はいる
②やおら売れた商品を探して注文する
③配送場に直送あり
④梱包して配送(海外輸出手配)
⑤サイトから入金
⑥配達完了
さて、経理を組み立ててみよう。
①注文が入った状態は、まだ帳簿上に何も起きない。
②注文された商品を見つけ、注文する。ここも帳簿上への動きは原則として起きない。
③配送場に直送があった。➡これは納品があったこととなるので、配送場で納品書と実物の検品をして受け取り完了となった時点が「仕入」という原価が発生したことになる。正確には、売れるまでは在庫という状態であるので、この時点で決算日を迎えると仕入から「商品」という科目に振り替えなければならない。
④梱包して配送した段階で梱包費(外注費)が買掛未払計上される。同時に手元を離れた瞬間に「売上高(輸出売上高)」が立ち、売掛金未収金というお金を受け取る権利が発生する。運送費も梱包費と一緒か別かはともかくこの時点で買掛未払計上される。
⑤サイトから入金したら先ほどの売掛金未収金を消し込む。手数料が天引きされるときは、差額分を経費で落として合わせる。
⑥配達完了は、取引が確定したことを確認する手続きで、帳簿には何も起きない。
せどり、などと呼ばれるこの形態のECサイトは、気が遠くなるほどこんなことを日々繰り返す。1個当たりの利益は小さいかもしれないが、チリツモで個数をさばいて利益を出すのだ。
商品に独自性があったり高額なものであると利益率は高いが、個数がさばけない。
商品が日用品だと利益率は低いが個数がさばける。
売上=単価×個数であるということを覚えておこう。